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書籍「ロジスティクス4.0 -物流の創造的革新」(日経文庫)の著者であり、ロジスティクスやサプライチェーン分野の知見が深い小野塚 征志さんに、変わりゆく物流ロボットを取り巻く世界についてお話を伺うインタビュートークの第2弾をお送りします。
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物流ロボットの導入を検討する際に必要な、未来の予測や今起こりつつある変化については、先日「ロジスティクス4.0」というキーワードをテーマでご紹介しました。 ・第6回 もはや自動化&ロボット化は必然の流れに!物流の新たな世界「ロジスティクス4.0」を読み解く その際にご紹介した書籍「ロジスティクス4.0 -物流の創造的革新」(日経文庫)の著者であり、ロジスティクスやサプライチェーン分野の知見が深い小野塚 征志さんに、変わりゆく物流ロボットを取り巻く世界についてお話を伺う機会を得ました。そこで、書籍には載っていなかった情報や、最新の物流業界の変化をテーマに、今回より数回に渡ってインタビュートークをご紹介したいと思います。 小野塚さんはドイツを本拠とする、欧州最大の経営戦略コンサルティング会社「ローランド・ベルガー」のパートナーです。物流ロボットの導入に関する疑問や情報について、コンサル目線でロジカルに解説してくれました。 第1回目となる今回は、ロジスティクス4.0のそもそもの起源と、書籍で語っていた当時から2年半後の世界に、何がどう実現しているのかを、未来予想図の答え合わせのように語っていただきました。 事業効率化の入口は「物流のコストカット」に隠されている Q. 小野塚さん自身のキャリアについて少しご紹介ください。また経歴の中で、特にロジスティクス分野の知見を深めたご経験などを教えてください 小野塚 私自身は、2007年にローランド・ベルガーに入社しました。当社は経営戦略のご支援をさせていただく会社なので、自動車メーカー、機械メーカー、小売、ヘルスケア、商社、金融機関、ファンドにもクライアント企業がいて、経営にかかわること全般、中期経営計画の策定、M&A戦略の策定、マーケテイングの支援などを行っています。私はその中でも物流やサプライチェーンの分野を担当しています。 戦略コンサルにいると、その年に起こった出来事に対応するため、各企業が戦略を変えていくことを俯瞰して見ることができます。例えばリーマンショックの時には、人員削減、工場閉鎖など、コスト削減に関わる構造改革の相談が1~2年続きました。コロナ禍では、事業の分離・分割や、M&Aに関わる相談が多かったです。その中で興味深いのが、例えば3直2交代制だったのを2直2交代制にして、設備も一部閉鎖して、コストを抜本的に削減しています…など、コスト削減をギリギリまでやっているのに、なぜか「物流コストを下げられていない」ということが多かったんです。メーカーの場合、生産コストが多くの部分を占めるので、通常は調達費をまずきっちりチェックしていきます。そして、人件費、生産設備、減価償却を順に見ていく。その他を見ていくと、通信費や旅費交通費はだいたい売上の1~2%なので、頑張って削ってもたかがしれています。そこで目が行くのが5~6%を占める物流費。5~6%のうち2割下げれば、営業利益が1%増えるわけです。コストの大部分を占める調達費は、徹底的にチェックしているので、コンサルで入っても削減余地は限られる。それより、物流コストを削減するほうが、はるかに効果が大きい、というケースがこれまでたくさんありました。なので、私はどうやれば物流コストをより大きく削減できるか、クライアント企業の構造改革を推進するたびにノウハウを蓄積し、次々と実行にうつして行きました。 どんな会社もそうですが、実は物流のような「本業じゃないところ」にコスト削減や効率化の入口があるものです。日本全体としてこの入口を見逃しているなら、大きな損失です。たとえば、「積載率が低く配送効率が悪い」ということは、ムダにCO2を排出していて環境にも良くない…とつながっていきます。物流をテーマにいろいろな改革をすることは、日本にとってもとても良いことだし、なおかつ手を付けられていないから、ポテンシャルが大きいなと考えています。 ドイツ政府の戦略が由来の「ロジスティクス4.0」 Q. 物流のコストカットに、それだけのポテンシャルがあるとは、目からウロコです。さて、このロジスティクス4.0(以下、ロジ4.0)の考え方は、どのようにして生まれたのでしょうか? 小野塚 もともと「4.0」というキーワードは、製造業のコンピュータ化を促進した、ドイツ連邦政府のハイテク戦略プロジェクトに由来した「インダストリー4.0」が元ネタです。弊社の本国はドイツですが、名誉会長のローランド・ベルガー氏が、メルケル首相の顧問で、このプロジェクトに参加している中で、インダストリー(ドイツ語ではインダストリエ)4.0という用語が生まれました。このインダストリー4.0において、重要なターゲットのひとつと言われていたのが、「マス・カスタマイゼーションの実現」でした。これは、いろいろなものがフレキシブルにつくれて、多品種少量生産でいろんな場所で使えるようにしていきましょう、というものです。旧来型の大量生産とはまったく違ったモノづくりの文化がやってきますという内容だったのですが、ここで必要になるのが、ビッグデータ、AI、センサリングに加えて、「ロジスティクス」を1段上のレベルに格上げしないといけないですということで、インダストリー4.0の中で明確に「ロジスティクス4.0」と書かれました。言葉の起源としてはここがスタートです。ただ、インダストリー4.0は製造業の革新をテーマとしていたので、言葉として記載はあったのですが、「ロジスティクス4.0」の明確な定義はなかったのです。それを2015年に改めて定義し、セミナーなどでお話したり、専門誌に寄稿していたりしたのですが、2018年にこれを書籍にしませんか?と日経からオファーがあったという形ですね。 書籍で書かれた近未来予想図「2年半後の答え合わせ」 Q. ロジスティクス4.0の中で書かれている、物流倉庫におけるロボット化ですが、書籍を上梓された2019年当時と現在での違い、最新の見解についてお聞かせください。(例:棚搬送型ロボット→協調型ロボットへのニーズのシフト…、など) 小野塚 2019年当時、物流ロボットといえばGTP(Goods To Person)が主流でAMR(Autonomous Mobile Robot)が少しずつ出始めていたくらいでしたが、広まるにはハードルがある状況でした。どちらかというと、ZMPのキャリロ(https://www.zmp.co.jp/carriro)のように人間を自動追従するか、パワースーツのように人間を補助するほうが、投資しやすくコスパがでやすいという状況でしたね。 また、ロボットに適応できる物流センターとなると、条件的に少なくなるという認識もありました。とはいえ、「いつかブレイクするときがくるだろう」とそのタイミングを見ていましたが、この1~2年で急激に時間が進みました。今や、安いけど労働生産性の向上が思ったほどなかった自動追従ロボットを選ぶ企業は少なくなりました。変わって台頭しているのが、センターの環境ごと投資して一気に自動化するGTPか、導入実績が増え性能もあがり投資がしやすいAMRの2択に絞られました。特にAMRはオペレーションが確立されてきており、見極めやすくなりました。さらにいまは、投資対効果が得やすくなっています。書籍を書いた当時は「2025年までには普及しやすい土壌ができるだろう」と思っていたのですが、2021年のいま、ある領域においては、一気に普及が進んでもおかしくない状況になっているな、と思いますね。 AMRのポテンシャルが変える物流倉庫の効率化 Q. 日本の倉庫では、中国の大倉庫などに比べると規模が小さな倉庫に多品種の商品がストックされるなど、独特なロケーション事情があります。こういった部分にラピュタロボティクスが対応し始めています。これが今後、世界の倉庫&物流にどのような影響を及ぼすか、ご見解をお聞かせください。 小野塚 まず大前提として、そもそもGTPとAMRが活躍する領域は異なります。GTPは新築の倉庫で、作業者の人数が少ない中、一から構築しなければならないケースに向きます。中国やインドの大規模倉庫はGTPにフィットしやすい。逆に先進国や、マテハン機器などのレガシー(=既存マテハンやスタッフ)があるところはAMRが向く…などは一般的によく言われていることですね。それに加えて2つポイントがあるとすれば、GTPの場合は「ロボットはロボット、人は人」。GTPは、人がどんなに頑張っても、ロボットの生産性があがらないし、ロボットがどんなに頑張っても、人の生産性があがらない。だから、GTPには進化に限界があると言えます。 ところがAMRは、ロボットと人が協働し、融合することで効率や生産性の限界を突破できるポテンシャルが多分にあります。たとえば指示の仕方をもっと高度化するために、音声認識やイヤホンで指令が出せるとか、スマートグラスで相互にコミュニケーションができるようにするとか、効率化をもっと突き詰められる可能性を十二分に持っているのです。 いずれは「すべての物流センターが自動ロボット化」する日がくるかもしれません。ただ、今から10年ではそれは無理で、やはり20年はかかるでしょう。であれば、現状の設備やスタッフをロボットと融合させていくAMRのほうが、現状から無理なく効率を追求できるのです。レガシーがある国ではAMR、そうでない新興国はGTPがいいと言われる理由がここにあります。 またAMR自体が持つもうひとつのポテンシャルは、物流センター以外の部分で活躍できることです。GTPはあくまで物流倉庫の中だけに特化して、棚ごと持ってきてくれるだけで、飲食店のサービスロボットとして使う要素はないですよね。AMRは飲食店、ホテル、宅配センター、何なら公道など、どこでも使えるポテンシャルがあるから、用途が違っていてもそれぞれの利用先ごとに開発・運用の知見を蓄積でき、それを共有することで、技術を日進月歩で進化させられます。特殊な領域限定で使うGTPとは、この点は比べ物になりません。特に細かな希望要求が多い日本の物流現場で鍛えられたAMRは、そのノウハウごと標準化して海外に持っていければ、すごく可能性があると思っています。 【この連載の記事】・「ロジスティクス4.0」×協働ロボット最前線 第1回:ロジスティクス4.0の起源と最新事情・「ロジスティクス4.0」×協働ロボット最前線 第2回:日本の物流クオリティと世界の物流標準・「ロジスティクス4.0」×協働ロボット最前線 第3回:物流ロボットへの投資判断…
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前回、Kazさんについて取り上げた【ラピュタではたらく人々】、2回目のインタビューはエンジニアチームで働くYuさんをご紹介します。
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ビジネス部門マネージャー  相澤和宏 (KAZUHIRO AIZAWA)インタビュー
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物流ロボット、協働ロボットを導入しようとする際は、投資について長期的な計画を考えねばなりません。 ところが、投資のタイミングや、どの技術がスタンダードになるか… など、詳細で正確な未来予測は不可能であるがゆえ、アクションを起こすまでにどうしても検討の時間がかかってしまいます。 しかし、物流の自動化という流れが、もはや止めることのできない「必然の流れ」だとしたら、いま長考するのは効率と費用のロスに繋がります。 そんな中、物流を取り巻く環境とビジネスが、今後どのようになっていくかを予測しているキーワードがあります。それが「ロジスティクス4.0」です。 今回は、中長期的な投資戦略のために必ず知っておきたいこのキーワードについて解説していきます。自動化&省人化をスピーディに決断へと導くヒントにしていただければと思います。 「ロジスティクス4.0」とは? 「ロジスティクス4.0」は、近代の物流におけるイノベーションの変遷を表したものです。その概念はすでに情報として知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、かんたんにご紹介していきましょう。まずは20世紀初頭に起こった輸送の機械化「ロジスティクス1.0」から、順に物流の変遷を追いかけます。 ◎20世紀初頭【ロジスティクス1.0】→輸送の機械化・トラックや鉄道による陸上輸送の高速化&大容量化・汽船&機船の普及による海上輸送の拡大 ◎1950~60年代【ロジスティクス2.0】→荷役の自動化・フォークリフトの普及、自動倉庫の実用化・海上輸送のコンテナ化による海陸一貫輸送の実現 ◎1980~90年代【ロジスティクス3.0】→管理・処理のシステム化・WMS(在庫管理システム)、TMS(輸配送管理システム)などの物流管理システムの導入&活用・NACCS(輸出入・港湾関連情報処理システム)などによる各種手続処理の電子化 ◎2020年~【ロジスティクス4.0】→物流の装置産業化・倉庫ロボットや自動運転などの普及による省人化・サプライチェーン全体で物流機能がつながることでの標準化 ロジスティクス1.0~3.0については詳細な解説は専門書籍などが詳しく解説しているのでここでは省きます。注目すべきは、ロジスティクス4.0についてです。たとえば輸送面での「省人化」は、日本をはじめとして各国でドライバーが不足を背景に研究・開発が進んでいます。トラック輸送にかかる人件費コストを下げると、物流コスト全体が下がるため、実現すればインパクトは大きいと言えます。そのため世界のトラックメーカーはこぞって自動運転技術の開発に注力しているのです。また海上輸送の世界でも、世界的に船員が不足していることから、遠隔操縦での自動運航船も開発されています。さらに、大型輸送のその先、いわゆる配送のラストワンマイルを省人化する研究も進み、ドローンの活用や自走式ロボットの開発も実現可能なラインまであと少しというところです。 このように輸送に関しては、人不足とコストダウンというクリティカルな要素を抱えているため、先行して研究開発が進んでおり、近い将来、確実に自動化が進んでいくと言えそうです。 荷役分野&倉庫管理はすでに自動化&省人化が進んでいる! 輸送よりひと足早く、荷役分野や倉庫管理ではすでに省人化が進んでいる、というのは過去記事などでもご紹介しています。 ※関連記事・物流現場の人手不足を解消する「物流ロボット」の正体とは?・働き手不足の現場でピッキングロボットが走りまわっている!?物流業界に起きている現実 数年前から徐々に盛り上がってきていた物流ロボットの需要は、この1~2年のコロナ禍の中で急速に拡大し、合わせて実用面を満たしたロボットやソリューションの研究開発も進行。物流業界による「省人化」「省力化」への取り組みが、急ピッチで進行しているのです。 ただし、物流倉庫に関しては、すべての倉庫を同じようにとらえて自動化していくと、条件によってはデメリットがあることも課題として見えてきています。例えば、Amazonの倉庫などで使われている棚搬送ロボット(GTP)やオート倉庫は、一定条件を満たした大型物流倉庫だと費用対効果が高いのですが、規模の大きな投資を必要とするため、中小規模の倉庫だと費用対効果が低いと言われています。むしろこうした中小規模の倉庫では、既存のスタッフの作業効率を大幅にアップするための「協働ロボット」で、ピッキングプロセスを省人化する方が向いています。こちらであればマテハンもそのまま使えてもっとも現実的で、導入実績も増加傾向にあります。 物流ロボットに関しては、よりスムーズな倉庫導入をするためのノウハウ蓄積も始まっているのです。 ※関連記事・物流ロボットをどうやったら導入できるのか?社内検討編 ロジスティクス4.0で起こるのは「物流の装置産業化」と「脱労働集約」 ロジスティクス4.0で言われている「省人化」はすでに深く進行していると言えます。省人化と自動化が進むことによって、運ぶ、荷役する、梱包する、手配する…といった物流の基本オペレーションは、「人の介在をほとんど必要としないインフラ的機能」にトランフォームしていきます。これは人間が労働集約からの脱却を果たしていくこととなります。また物流がこうした「装置産業」となっていくと、これまで属人的だったノウハウは形式知化していき、機械やシステムに置き換わっていきます。物流がインフラ的な機能になることで、物流という枠組みは特定の企業や個人が占有するものではなく、広くシェアされる存在へと変貌することも、ロジスティクス4.0では示唆されています。物流が標準化され、属社的な仕組みが破壊されていくことはすでに遠い未来の話ではありません。物流会社にとっては、「ロジスティクス 4.0」は、積み上げた既存の ビジネスモデルに対する「破壊的脅威」であると同時に、今までにはない飛躍的な成長の土台となる、革新的なチャンスにもなるかもしれません。 「倉庫へのロボット導入」が4.0の世界への入り口 まさに動き始めているロジスティック4.0。社会インフラとなって人類の共通基盤になる…というのはもう少し先のことかもしれませんが、省人化の流れはすでに大きく動き出しています。その中で、自社倉庫での物流ロボット導入に向けて、まずは検討フェーズに入っている方も多いのではないかと思います。ただ、「どの技術がスタンダードになるか」「どの企業・製品が勝ち残るのか」「投資のタイミング」といった展望は、現時点では正確な予測が不可能です。そのため、まずは自社全体のビジョンをいったん見定めつつ、より中長期の視点で投資の検討を進めるべきです。 もうひとつ、仮に省人化に向けて投資を決めたとして、急激なスピードで現場を変化させるのは、既存の配送クオリティ維持という意味でも、倉庫全体にとてつもない負担をかけることになります。このあたりのスケール感とスピード感も考えねばなりません。 そんな中、近年注目されているのが、人とともに働く協働ロボット「AMR」の段階的導入です。まずは先々を見据えテストのための「先行投資」としても考えられることから、中小の倉庫での問い合わせが増加傾向です。現有のマテハンと人財をそのまま活用しながら、省人化、省力化をスムーズに進めていける、現時点での“折衷案”として、AMRはちょうどいいポジションにあると言ってもよいでしょう。 ※関連記事AMR導入事例:日本通運様・物流業界が「協働ロボット」で変わる!日本通運の現場に見る、物流ロボット導入のリアルAMR導入事例:佐川グローバルロジスティクス様・AMR導入後、短期間での生産性アップを実現!協働ロボットがもたらす、3PL倉庫の省人化&省力化 参考書籍ロジスティクス4.0 物流の創造的革新 (日経文庫)小野塚 征志 (著)…
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経済・産業の「いま」をお届けする、経済産業省のウェブサイト「METI Journal ONLINE」にて、楽天、パナソニックとともにラピュタロボティクスの取り組みがロボティクス分野の先進事例として紹介されました。
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ロボティクスプラットフォームを提供する、ラピュタロボティクス株式会社は、UPSサプライチェーン ソリューション・ ジャパン 株式会社と、2021年6月16日〜18日にインテックス大阪にて開催される関西物流展に共同出展いたします。
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2021年、ラピュタロボティクスは江東区平野へ引っ越しました。 場所は東西線木場駅と半蔵門線清澄白河の中間で、閑静な住宅街の中。元パン工場だったビルを改装した3階建てのビルです。 →地図はこちら オフィスの裏には木場公園があり、緑豊かな環境です。 木場公園の前にある「WorldNeighborsCafe/SoooLiquid」はランドリースペースを併設したユニークなカフェ。スタッフが仕事中の息抜きやランチなどにカフェやサンドイッチを買いに行ったり、お店を楽しんだりしています。メニューはどれもおしゃれで美味しく、スタッフの憩いの場となっています。 屋上からは、スカイツリーと木場公園の名物でもある木場公園大橋が見え、お天気のいい日は気分転換に行くスタッフもいます。仕事を長時間していると、疲れて思わぬミスをしてしまったり、思ったより進まなくてイライラしてしまうこともありますよね。そんな時こそ、息抜きして気分転換が必要。ちょっと脳を休めることで、やる気と集中力を回復することができ、仕事の効率も上がります。ラピュタのオフィスにはそのための環境が整っています。 ラピュタで働くスタッフは国際色が豊かで、なんと20ヵ国以上からこのオフィスに集まってきています。公用語は英語ですが、外国人スタッフの中には日本語が話せる人も多く、他にもいろいろな言語が聞こえてきます。 2階のカフェテリアでは、和食中心の日替わりメニューが提供され、好きな席で仲間との会話を楽しみます。ランチの様子はブログで紹介しているので、こちらもご覧ください。 →ブログ「ランチ、はじめました」 オフィスでは、ピッキングアシストロボット「ラピュタAMR」のデモも行っています。興味のある方は、ぜひお問い合わせください。 →お問い合わせはこちら…
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ラピュタロボティクス株式会社は、2021年10月22、23日の2日間にわたってアメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズにて開催される「ROSCon New Orleans 2021」および、2021年9月16日に東京で開催される「ROSCon JP」において、プラチナスポンサーを務めます。
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2021年1月に新オフィスへの引っ越しで、共同創設者のCEO ガジャンとCFOのアルルがこだわったこと。 それは「カフェテリアをつくり、スタッフにランチを提供する。」 忙しいとランチを食べ損ねてしまったり、コンビニばかりになってしまうことも多いスタッフに、温かい料理を提供したい。一瞬でもデスクから離れて、リラックスする時間を提供したい。 そんな二人の想いで作られたカフェテリアは12時を過ぎた頃から、スタッフが集まり出し、好きな席に座ってランチを食べ始めます。 大きなテーブルに座ると、自然と会話が生まれます。いつものチームメンバー、仕事では関わりが少ない人、いろいろな人とつながりができていく。多くの人とランチ時に交流を図ることで社内ネットワークが広がり、また強くなり、仕事に活かすことができ、生産性の向上につながると言われています。 ここから、新しいアイデアも出てくるかも知れません。 カフェテリアのメニューは和食中心のヘルシーメニュー。ローカル食材を使うことで、環境にも配慮しています。そのためメニューは毎日変わり、当日の素材を見てから決めることも多く、メニュー表は存在しません。 もちろん、ベジタリアンフードも用意しています。ラピュタロボティクスは20ヵ国の人々が働く多様性あふれる職場。あらゆる国の人々に食事を楽しんでもらえるよう工夫しています。 今後は精進料理も提供できないかとシェフと相談中。さらにメニューが増えていくのも楽しみですね。 ラピュタロボティクスの新オフィスもご紹介。入り口を入るとすぐにあるのが、ブランドカラーの赤い階段。オフィスフロアの3階まで、一気に駆け上がれます。 1階は開発スペース、2階はカフェテリアとラピュタAMRのテストスペース、3階はオフィススペースになっています。以前はパン工場だったこともあり、広いスペースを有効活用して、開発やテストが行いやすい環境をつくりました。 ピッキングアシストロボット「ラピュタAMR」のデモは2階で行いますので、興味のある方は、ぜひお問い合わせください。 →お問い合わせはこちら カフェテリアも見学できますよ!…
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[この記事はQiitaより再掲となります。] このブログ記事は、2019年6月23日にドイツのメッセフライブルクで開催されたRobotics:Science and Systems(RSS)2019ワークショップにて発表したクラウドロボティクスの将来に関するラピュタロボティクスのビジョンと展望についての詳細になります。 クラウドロボティクスの概要 クラウドロボティクスという用語は、2010年当時Googleの従業員だったJames Kuffner氏によって作られました[1]。この新しい概念はロボット工学とクラウドコンピューティングの統合によるロボットのための “拡張、共有された頭脳” について言及しました。ロボットが大量の計算処理をデータセンターにあるサーバへ委譲することで “頭脳を拡張” し、実世界の情報(環境やロボットの能力・行動の情報)収集および整理したデータベースを “共有”し、構築できるとしています。 一方、ヨーロッパでは2010年〜2014年の間、EUが資金提供したRoboEarth [2] が “ロボットのためのインターネット” を構築しようとしていました。これはロボット専用インターネットであり、クラウドにあるデータベースと計算処理能力によってロボットの拡張(データセンター内のサーバーによる)、共有された頭脳を実現します。 ラピュタロボティクスの設立メンバーは、元々RoboEarthプロジェクトのETH Zurichチームに所属していました。私たちのパートナーには6つの大学とPhilipsがいました。私たちの共通データベースとクラウドによる計算処理の結果は[3]や[4]、そして以下の動画をご覧ください。 我々の研究を通じて、幾つかのコラボレーションが生まれました。James Kuffner氏はRoboEarthのIndustrial Advisory CommitteeにBrian Gerky氏(Open Source Robotics Foundation(OSRF)のCEO[5])とともに参加しました[5]。 クラウドロボティクスの研究は90年代まで遡ることができます。外部頭脳ロボットに関する研究 [9] 、インターネットを用いたテレロボティクスに関する研究も行われています[8]。 ラピュタロボティクスのビジョン 課題 10年近くクラウドロボティクスを経験し、特に会社としての4年の経験より、クラウドロボティクスをより広く再定義すべきだと考えています。クラウドロボティクスを再定義する必要性は、次の二つの主要な理由が挙げられます。 技術より人とプロセスを優先する。技術を選択する前に、まず利用者に共感し、彼らの目標やプロセス、制約を理解しなければなりません。また、よく知られた技術への過剰な依存を伴う認知バイアスに注意しなければなりません。 個人の開発者または一つの会社よりもコミュニティを優先する。人々の繋がりには強さがあります。 クラウドロボティクス分野でよく見落とされるのですが、クラウドベースのロボットシステムの価値はコンピューティングだけではありません。ロボットの頭脳は、動作するためにセンサーやアクチュエーターといったハードウェアを必要とします。さらにロボティクスのユースケースの多くにおいて、複数台のロボットを用いたシナリオが含まれます。つまり複数セットのコンピューティングパワー、センサー、およびアクチュエーターが連携して動作するのです。そしてそれら上位に、従うべき人やプロセスがあります クラウドとロボットを接続する利点については異論はありません。私たちは頭脳を拡張、そして共有する利点を信じています。 最終的な目標は、クラウドロボティクスの範囲をクラウドだけでなくロボットのハードウェアや周辺環境を含めたものに拡張することです。それにより、クラウドを含めたロボットをより身近な存在にしたいと考えてます。 ロボットソリューションに関わる開発者、利用するエンドユーザから聞かれるロボティクスの課題は次の通りです。 技術的な複雑さ:ロボティクスソリューションは非常に高レベルな技術が求められ、専門家でない人が扱うのが困難です。 大規模な設備投資:ロボティクスソリューションを実現するにはかなりの資本が必要です。 柔軟性のないシステム構成: ロボティクスソリューションは特定の目的に対して構築され、環境やプロセスの変化に対して柔軟性はありません。 アクセス制限:ほとんどのシステムは現地からしかアクセスできず、そのことがシステムの運用や拡張に対して課題になっています。 独自のインタフェース:ソフトウェアやハードウェア間のAPIは標準化されておらず、イノベーションを阻害しています。 発見 旧来のサーバ操作と最新のクラウドコンピューティングに関する共通点を見いだした時、アイディアがひらめきました。詳しく紹介します。 クラウドコンピューティングが登場する以前はサーバとアプリケーションのインストール、構成、テスト、実行、保守などを行うのに専門チームが必要でした。大企業でさえ、その問題に頭を悩ませており、中小企業にとってはチャンスは皆無でした。 そして、クラウドコンピューティングが登場しました。…
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ITmediaが運営する、モノづくりスペシャリストのための情報ポータル「MONOist」にて、ラピュタロボティクス社のロボットプラットフォーム「rapyuta.io」及び「AMR」につき取材いただきました。
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