Use Case

SBSロジコム株式会社

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1フロア1万坪の広大な物流センターで活躍
ラピュタAFL導入で効率化を追求する
SBSロジコム野田瀬戸物流センター


SBSロジコム 野田瀬戸物流センター

業種:3PL
AFL導入台数:3台
AFL稼働日:2024年5月~


物流業界大手のSBSグループ傘下の総合物流企業SBSロジコムは、関東一円を中心に日本全国で物流センター運営や倉庫サービスを手がけています。
2024年1月に新たに竣工した千葉県の野田瀬戸物流センターA棟は、1フロア1万坪という広さを持つグループ最大の物流拠点です。
3PL(Third Party Logistics サード・パーティ・ロジスティクス)の大型物流拠点として、またLT(Logistics Technology)機器を本格導入して自動化・省人化を追求する最新型物流センターとして、ラピュタAFLの導入をどのように検討したのか、また実際にAFLを活用してみての実感はどのようなものか、今回は、検討段階から現場で導入に関わった担当者の方にたっぷりとお話を伺いました。

<お話を伺った方>
栗原 雄太さん/SBSロジコム株式会社 第二事業本部 千葉西営業部 


INDEX

  • AFL導入の背景について
  • 課題解決の選択肢と必須要件について
  • 倉庫の環境について
  • 運用や入出庫業務の特徴
  • 新設倉庫の自動化について
  • ラピュタAFLに決めた経緯
  • 他社との比較検討について
  • AFL導入の検討開始と導入決定の時期
  • 導入準備について
  • SBSロジコム独自の開発要件について
  • オペレーションやロケーションの変更・調整について
  • LiDAR式を選んだ理由
  • AFL3台を同時に導入した理由
  • 現場スタッフの声
  • ラピュタとの協業について
  • 運用開始後のサポートについて
  • 現場独自の工夫について
  • AFL導入プロジェクトのスムーズさとコストパフォーマンス
  • AFL導入拡大の検討について
  • AFLが活躍できると考えられる倉庫環境のポイント
  • メリットとデメリット

Q. 御社が自動フォークリフトを導入しようと考えられた背景、解決されたかった課題について教えてください。

SBS野田瀬戸支店は1フロア約1万坪の倉庫で、バースからの奥行が100m、横幅が300mあります。この広い庫内のパレット搬送を省人化することで、工数の削減を目指していました。そこで選択肢としてラピュタロボティクスさんの自動フォークを検討したのが経緯となっております。

Q. 課題解決をするための選択肢は、他にどのようなものがありましたでしょうか。また、最終的に必須だった要件についてお聞かせください。

倉庫内の搬送距離の削減という課題解決の方法としては、庫内のレイアウト、それぞれの入荷/出荷車両の着車バースのコントロール等、運用上の工夫は当然考えておりました。ただ、それ以外のところを選択肢とすると、一般的なところではコンベアやAGVといったものもあったのですが、庫内のレイアウト変更においては、どうしても荷主様の要望によって庫内のレイアウト変更をしなければならず、かつ人員の作業も発生するということがありました。この点において、作業導線を阻害しない機器となると自動フォークしかないだろうと考えておりました。したがって当社の課題解決という点では、自動フォークしかないという判断をしました。

Q. AFLを導入された倉庫の環境についてお伺いします。主な取り扱い品目と、運用の特徴があれば教えてください。

当社野田瀬戸支店の2階フロアでは、ホームセンターさんのDC業務をやっております。扱っている商材は、一般的なホームセンターで販売されている商品になります。大きいものですと建築資材、長尺もの、小さいものですとネジなどもあります。サイズ・重量ともそのように幅広いことが特徴です。保管用で使用しているパレットも、通常の1.1×1.1から、1.4×1.1、1.8×1.2と3種類を使っているというのが保管上の特徴となっております。

Q. 野田瀬戸は新設センターですが、他の物流センターではどのような運用を行われていましたか? 今回の野田瀬戸での倉庫運用、入出庫の業務に、何か特徴はありますか?

他のセンターでは一般的な有人フォークオペレーターによる搬送、またはコンベアでの搬送を行っています。野田瀬戸は、当社グループの中でも面積が大きいことが特徴で、1フロア約1万坪で片面バースになっています。同規模の一般的なセンターですと倉庫の中央にバースがあって、バースからの奥行きがより短いのですが、こちらの野田瀬戸は片面バースになりますので、奥行きも約100mあり、そのあたりが当社のほかのグループ拠点と較べた時の違いになると認識しております。

Q. 新設倉庫ということで、当初から自動化はテーマとして持たれていましたか。

さきほど一般的な倉庫は中央にバースがあると申し上げましたが、野田瀬戸を片面バースにした理由は、今後想定しうる人手不足、働き手不足、それに対してロボット等々の機器を導入するということをある程度構想の中に入れて設計したからです。逆にロボットを活用していくとなると中央車路では真ん中で導線が区切られてしまいますので、あえてこちらの拠点は片面バースに設計したという経緯がございます。

Q. AFLの候補がいくつかあるなかで、最終的にラピュタロボティクス社のAFLに決定された経緯と、決定理由をお聞かせください。

決定理由は大きく二点です。一点目は、複数種類のパレット搬送が行えること。野田瀬戸支店において通常(1.1×1.1)だけでなく、四方に鉄パイプを立て、段積みできるようにした木製の特殊パレット(1.4×1.1)にも対応していただいた。二点目は、有人運転も行えることです。物量、業務の状況によっては、ロボットでも有人でも業務を行うことができ、効率化を図ることができる。これら二つの判断のもと選定させていただきました。

Q. 選定にあたり他社と比較されて検討されましたでしょうか。

私はもともと営業職だったのですが、ここ10年程、取引先様から省人化の要望を多くいただいていた関係で、自動フォークやその他のロボット関係のリサーチは日頃からしておりました。自動フォークというと、パレットが指定されていたり、運用上の制約が大きかったりするのですが、ある時たまたまラピュタさんのプレスリリースを見て、「これは当社の運用に合うのでは?」と感じました。そこですぐにラピュタさんに連絡をさせていただき、導入に至ったという経緯です。

Q. AFL導入の検討開始と、実際に導入を決定された時期についてもお聞かせください。

検討開始は2023年4月ぐらいです。ラピュタロボティクスさんの自動フォークの販売開始のプレスリリースが出たタイミングですね。そこから間をおかずに連絡させていただきました。実機を用いた確認などをさせていただいた後、導入決定に至ったのが2023年9月です。野田瀬戸倉庫の竣工が2024年1月というのがもともと決まっていましたので、2月くらいから導入したいというところから逆算して、9月に導入を決定させていただきました。

Q. 導入準備についてお伺いします。事前シミュレーション動画もしくはデモでの動きをご覧になって感じたラピュタAFLの率直な感想などをお聞かせください。

自動フォーク全般について、もともと分かっていた事なのですが、実際に確認したところ、やはり有人運転に比べると、直線での走行速度でしたり、旋回するスピードというのが有人と比較すると遅いなというのが率直に感じたところです。ただ、今後の業界での人手不足や商材や物流の変化などに対しどのように対処していくかを考えたときに、物流事業者も今のうちから自動化への知見をためていくことが、ビジネスを継続していくうえでは重要ではないかと考えております。

Q. AFL導入準備の中で、御社独自の開発要件などがあればお聞かせください。

導入準備中における独自の開発要件はなかったと認識しています。AFLの基本機能を使ってどんなことができるのか、という考え方で導入の方は検討を進めておりました。導入後の運用サポートの中で仕様に関する協議・調整をさせていただいて現在に至ってはいるのですが、もともとの標準的な機能であらゆる細かい要件に対応できていますし、SBS独自の要件にもスピーディに細やかに対応してくれています。また国内で開発拠点を持つメーカーですので、そのあたりのサポートは強みを感じて安心して使用しています。

Q. AFL導入準備にあたって、オペレーションやロケーションの変更・調整などはどの程度ありましたか?

AFL導入前提でロケーションの設計を行っておりましたので、導入に伴う大きな調整や変更はありませんでした。ただ、AFL導入にあたって、複数台のすれ違いのためにフォークの通行する導線通路幅を確保する必要があることなどから、レイアウト設計時における保管の充填率は慎重に検討しました。当社は3PL事業者ですので、荷主様とこの倉庫でどれだけの在庫が保管できるか、あらかじめ取り決めをしたうえで運用を開始するものですから、保管の充填率の係数を一部調整して運用を開始したという経緯があります。通常の当社のフォークが複数台すれ違うメイン通路では通路幅3mという基準でレイアウトを組み、そのレイアウト上で保管の充填率を出しているのですが、AFL導入を前提としていましたので、そのような調整を行いました。導入後、緊急停止するようなポイントが何か所かあったのですが、人やフォークが複雑に行き交う現場でも安全に対応できて素晴らしいと感じています。また導入後にそれを更に効率よく運用するために現在一部レイアウトの変更を計画しております。

Q. 今回、1フロアにAFLを3台同時に導入された理由をお聞かせください。

広さ、搬送物量からもともと複数台の導入を前提に検討していました。実際、今回3台導入させていただいてますけど、3台で当社の倉庫内における搬送すべてがまかなえる状態ではなく、今後は運用上で有効であれば台数を増やしていきたいと思っています。最初に3台から運用開始した理由としては、3台くらいは導入しないと、実際の複数台運用の検証ができないと考えたからです。またAMRでの群制御の実績・強みがあるラピュタロボティクスさんだからこそ3台での運用ができると思い、そのように設定させていただきました。

Q. ラピュタのAFLはLiDAR式ですが、その辺も選ばれた理由になるでしょうか。

そうですね、当社SBSロジコムの取引先は小売企業様ないしは問屋卸しのお客様が多いものですから、取り扱う商材が年々変わっていきます。商品が変わっていくと商品の保管の仕方であったり、入出荷の出方が変わっていったり、そうするとレイアウトも変えていかなきゃならないと。レイアウトを変えるとなるとLiDAR式の機器のほうが、導入の際工事が不要で現場への負荷が少ないという認識を持っています。

Q. AFL導入の受け入れの反応について、現場で聞かれたスタッフの方の声や感想などあればお聞かせください。

一番は、休憩時間にもAFLが搬送してくれることです。お昼休憩に入る前に指示を出して、休憩が終わって戻ると物がちゃんと搬送されている。これが一番ありがたいという声が上がってきています。また、庫内のあるエリアからエリアに物を移動させるなどの単調な搬送はAFLが行っていますが、ここをAFLがやってくれると、その間に熟練度の高いスタッフはほかの作業を行うことができるので、就労時間の短縮にも繋がっていると感じています。

Q. ラピュタとの協業について、ラピュタ側からどのようなサポートがあったかをお聞かせください。

導入時におけるサポートにて、当社業務内容、取り扱っている商品の特性であったり、物の出方や動き方などを理解いただいたうえで、段階的な導入のレクチャーを行っていただきました。取扱商品の荷姿特性をふまえ、運用上でAFLを活用するための具体的なアドバイス、細かいところですとラップの巻き方ですとか、パレット看板の貼り方や貼る位置といったところを都度アドバイスいただきました。

Q. ラピュタロボティクスの運用開始後のサポート状況 (体制への安心感、品質など)についてお聞かせください。

まだ稼働して間もないですが、24年2月の導入開始後しばらくは当社拠点に常駐いただいて、稼働の状況やAFLの使い方についてその都度気づいたところをお声掛けいただきました。AFLのようなロボットは導入後にきちんと動くか不安だったのですが、現在の安定稼働に至るまで密に寄り添っていただきとても助かりました。

Q. 導入後、運用の中で取り入れた現場独自の工夫などがあればお聞かせください。

現場独自の工夫ではありませんが、AFLを効率的に運用するためなるべく稼働時間を長くし、搬送パレットの数を増やしていくことが重要と考えており、ピック・ドロップ場所の設定は慎重に行いました。

Q. ラピュタAFLの導入プロジェクト全体のスムーズさとコストパフォーマンスは、結果的にいかがでしたでしょうか。

導入前の確認、基本的な仕様や操作性に関しては、期間がなかったということもあり、一部もう少し十分に確認する必要があったのかなと率直には思っています。ただ、プロジェクト全体としてはスムーズに立ち上がったと考えております。コストパフォーマンスは、今後の当社側の課題と考えていますが、こちらの倉庫での使用方法、活用の仕方次第で実現できると考えています。

Q. 今後御社では、ほかの拠点などで、AFLの導入拡大は検討されていますか? 

野田瀬戸での運用実績をふまえ、各拠点での運用の内容に合ってくれば、今後もAFLの追加導入は積極的に検討していきたいと考えています。

Q. 導入を経験された立場から見て、「AFLが活躍できると考えられる倉庫環境」のポイントを教えてください。

倉庫環境というよりも、どういう風にAFLを活用していくのかというのがポイントだと思っています。私たちのユーザー目線でいうと、取り扱う商材や物量等がAFLとマッチするのか、というところがポイントになりますが、ラピュタAFLはそのための柔軟性や汎用性を十分に兼ね備えていると感じます。そうした点で、弊社にとっては非常に有用でした。

Q. そのほか、実際に運用する中で感じたメリットデメリットなどがあればお聞かせください。

メリットは端的に省人化というところです。大きなデメリットはありませんが、AFLを活用するための運用上の制約、例えばラップの巻き方などですが、従来の有人フォークの運用と較べて変わっている部分ですので、そのあたりをいかに当社のスタッフが理解し作業を行うかが課題と考えています。こうした当社側の課題はありますが、ラピュタロボティクスさんのAFLは機能もどんどん進化していて、またサポート体制も素晴らしいので、これからも二人三脚で課題を解決していけたらと考えています。

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