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効率化だけでなく標準化も:ラピュタASRSのピッキングステーション

日付: 2024-09-19
カテゴリー: ブログ, プロダクト

ラピュタASRSの独自設計ピッキングステーションのミス防止機能

保管効率向上は当然。生産性も劇的に向上

独自のブロック構造で自由な形状で設置でき、他拠点への移設にまで対応する自在型自動倉庫ラピュタASRSは、自動倉庫として保管効率を大きく向上させることは勿論、生産性も劇的に向上させ、尚且つ安定的に高い生産性を発揮し続ける独自の工夫が随所に施されています。

本記事では、その自在型自動倉庫「ラピュタASRS」の生産性のキーポイントである独自設計のピッキングステーションについて、詳しく解説していきます。

人員不足の怖いところは「数」の不足ではない

自動倉庫のみならず、自動化設備導入の背景に昨今の人員不足を挙げるお客様は非常に多くいらっしゃいます。しかしその中で、上層部の方に「人員不足は現場の課題」と認識され、社内の注力度合いや投資の優先順位が比較的低いままになっているケースも見受けられます。本当にそうでしょうか?

実際に人員不足に苦しんでいる方々のお話を伺っていると、そこには非常に脱し難い負の連鎖が生まれてしまっているケースもあります。例えば常日頃から人員の募集を行っても応募が集まらず、慢性的な人員不足に陥ると、人手が足りず現場が回らない、あるいは繁忙期に対応できないといった状況が生まれます。ここまでは誰でもすぐにイメージできる課題でしょう。

しかしその状況が続いてしまうと何が起こるでしょうか。自社の現場は猫の手も借りたい状況ですが、近隣の他社倉庫や工場も恒常的に人員募集を行っています。応募が稀にしか来なければ、合否の基準を下げてでも採用せざるを得ません。背に腹は代えられない状況です。そういった従来は採用基準に満たなかった方でも採用しなければ現場が回らない状況が続くと、当然属人的な作業から順に、業務品質はどんどん低下してしまいます。

人員不足の真の問題点 数の不足ではなく質の不足 ラピュタASRS
人員不足の真の問題は「質の低下」にある。業務標準化による質の担保は喫緊の課題。

そのような状態に現場が陥ってしまうと、僅かな管理者たちだけでは現場で起こる問題に対処することが難しくなり、ミスが起こってもそれが現場から外に出る前に潰すことができなくなってきます。業務品質の低下やミスの多発、そしてその常態化は顧客からの信用失墜に直結します。今日ではすべての企業が、数多くの競合他社とのシビアな競争に晒されており、信用失墜は顧客を失うことに直結します。つまり、人員不足の真の怖さは、人員の「数」だけではなく「質」の不足にあり、その結果事業に深刻なダメージを被る恐れがある点なのです。つまり、人員不足は現場レベルの課題ではなく、事業レベルや経営レベルの課題なのです。だからこそ、自動化機器の選定を行う際には自動化による省力化省人化を含めた「効率化」だけでなく、誰が作業しても同水準の品質、スピード、正確性を担保できる「標準化」にどれだけ寄与できるのか、という視点が必要なのです。

コの字型の集中作業設計

自在型自動倉庫ラピュタASRSでは、ピッキングステーションをビン(専用コンテナ)数にして1時間あたり400ビンの処理が生産性の基準となっています。これを実現するためには、ロボット群制御AIによる多階層での最適協働作業などのロボットの面での生産性に加え、人が行うピッキング作業の生産性向上が必須です。自動倉庫はGTP(Goods To Person)と言われるように人がモノを取りに動くのではなく、モノの方から人に向かって移動してくるというコンセプトをもった倉庫自動化ソリューションの1つであるため、ピッキング作業から歩行を無くすことができますが、これだけでは十分ではありません。

作業者がビンに囲まれる形になるコの字の集中作業設計

一般的な自動倉庫のピッキングステーションでは、こちらの画像検索結果からもわかる通りロボットが荷物をピッキングステーションまで運んだ後、ライン作業のように作業者が横並びになる等で作業を行います。この方式を採用した場合、まず荷降ろし待ちのロボットがピッキングステーション前で滞留して稼働率が落ちてしまうという課題がありますが、ラピュタASRSではコの字型のステーションにすることでどこからでもロボットが出入りできるようになり、ロボットの滞留が発生しません。各ロボットはビンをステーションまで搬送し終えると、すぐに次のタスクに着手すべくステーションから離脱するため稼働率を最大化することができます。

また、フラットな面に対しての作業であれば、物理的に1人の作業者が作業できるのは2~3ビンが物理的な限界になりますが、ビンに囲まれるような独自設計にすることでラピュタASRSでは最大8ビンに対して作業が行える集中作業設計となっており、AIによるロボット群制御ともう一つ、人手による作業の面での生産性を向上しています。

人の作業の生産性でキーとなるのは「ミス防止」

製造業では「ポカヨケ」という業界用語が定着していますが、それほどミスの発生は生産性を大きく阻害し、場合によっては安全をも脅かします。生産性向上を目的にするとき、多くの人が「効率化」を目指しますがミス防止も効率化と同等か、それ以上に重要となるケースもあります。

以下よりダウンロードいただける技術資料では、ラピュタASRSのピッキングステーションの大きな特徴である独自の集中作業設計と多重ミス防止機能を詳細に解説し、それらがどのように現場の「効率化」「標準化」双方に貢献し得るのかを詳述しています。



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ラピュタロボティクスでは、自動倉庫やそれに準じる倉庫自動化ソリューションの導入にあたって、無料個別相談を承っております。数多くの方式が存在する自動倉庫の客観的な特徴や現場ごとの向き不向きによる選定支援など、自動倉庫導入や倉庫自動化ソリューション選定の際にはお気軽にご相談ください。

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