【ラピュタではたらく vol.12】「好き」の、もっと先へ 心の窓を開き、世界を広げながら、より良いソリューション開発へ

日付: 2024-05-31
カテゴリー: people, ブログ, ラピュタではたらく

ラピュタではたらく魅力や裏話を紹介する「Work at Rapyuta -ラピュタではたらく-」シリーズ。
社員インタビューを通じて、会社情報には載ってない「リアル」をお届けしていきます。

Work At Rapyuta – ラピュタではたらく- vol.12
Jaiyam Sharma – ロボティクス・ソフトウェア・エンジニア

大学卒業後、半導体技術の研究で博士号を取得。

その後、趣味のロボティクスを深めたいと思い、ヤンマーホールディングス株式会社に入社。農業ロボットの認識システムの開発や、宇宙用建設機械の自動運転プロジェクトに携わる。
2023年1月にラピュタロボティクスに入社し、パーセプションエンジニアとして様々な部署を経験した後、自動倉庫(ASRS)のチームにて顧客の課題解決に従事。多数の経験や広く深い知見により驚異的なスピードで新型ロボットの開発をリードし、現在はチームリーダーとしてシステムインテグレーションの要を担う。

半導体の世界から、「ただやってみたい」でロボティクス業界へ 趣味から宇宙規模の開発にまで世界を広げる

大学院では半導体技術の研究をしており、それで博士号を取得しました。卒業後の進路として趣味でやっていたロボティクスに興味を持ち、様々な会社にアプローチしました。自分のロボティクスのプロトタイプを見せたところ、「あなたがやっていることはすごいね」とポジティブなレスポンスをいただき、縁あってヤンマーホールディングス株式会社に入社しました。

ヤンマーでは、農業ロボット(自動運転トラクター)の認識システム開発に従事していました。カメラを使って稲、人、その他の機器を検出して安全運転をサポートしたり、畑の境界検出システムなども開発しました。

それを一年半程行った後、月の表面で建物を作るための宇宙ロボットの開発プロジェクトに携わっていました。宇宙で動かすような建設ロボットですね。宇宙だと人が全くいないので、 複数のロボットが協力し、コミュニケーションを取ってタスクを達成する仕組みが必要です。非常に大きなプロジェクトで、大学とコラボレーションしながら組み込みソフトウェア開発、回路設計、実機開発を行っていました。

業界で唯一無二の価値観を持つラピュタロボティクスとの出会い

最初は「ただやってみたい」という気持ちでロボティクス業界に入りましたが、想像以上におもしろくて非常にやりがいを感じていました。一方で、この業界は技術優先で顧客ニーズが二の次になる傾向が強く、また、多くの企業が特定の技術に特化して製品開発を行っていたり、技術力はあるものの付加価値が不明確な企業も多いことに疑問や危機感を感じていました。

そんな中で、それとは異なる価値観を持つ会社がラピュタロボティクスでした。ラピュタロボティクスは「First principle」という考え方をとても大切にしていて、これは「物事の本質を突き詰めることで、最適なソリューションを構築する」という意味です。実際に、お客様の需要から現在持っているすべての技術を駆使し、課題に合わせてロボットを開発しています。私はこの姿勢や考え方に非常に共感し、ラピュタロボティクスへの入社を決めました。

技術と技術、人と人 あらゆる「統合」を担い、顧客に最適なソリューションパッケージングを行う

入社当初はパーセプションエンジニアとして様々な部署を経験しました。その後、配属されたのが現在の自動倉庫(ASRS)のチームで、システムインテグレーションエンジニアとして自社ロボットの一つである「自動倉庫(ASRS)」のソリューションを提供しています。

 また、ラピュタのASRSは顧客の課題から生まれたことをソリューションに反映していきます。例えば導入工事で工場の稼働を止める必要をなくすために簡易設置型にしたり、小さい規模から導入ができたり、様々な側面を考慮した設計になっています。これらは営業チームやプロジェクトマネージャーチームが顧客ニーズを把握することから始まり、技術チームが形にしていくのですが、私たちシステムチームは、現場に入り技術面で課題解決のサポートをします。いわば、現場からのフィードバックを技術チームと共有するパイプ役のようなポジションで、エンジニアリングの中で最も顧客現場に近い立場です。

日々現場の声を反映させているため、常に最新の技術を取り入れてソリューションを提供しているわけですが、特に印象に残っているのは、センサー式の自動倉庫(ASRS)からカメラ認識システムを搭載した新型ロボット開発のプロジェクトコーディネートです。私は前職で経験があったので技術面でチームをリードし、3ヶ月という非常に早いスピードで実装まで漕ぎ着けました。それを評価いただき、現在はチームリーダーとしてチームのマネジメントも行っています。

多方面のコミュニケーションと柔軟な体制をポジティブに捉え、味方に変える

ラピュタロボティクスは非常に多国籍な会社です。システムチームもほとんどが外国人で、様々な国籍のメンバーで構成されています。私のチームは、インターンを含めて10名以上のメンバーが在籍しています。多国籍ゆえに大変な部分もありますが、だからこそそれぞれの得意な部分や個性を尊重し合えるようなフランクな風土があり、すごく助けられていると感じます。

最近完了したある大企業とのプロジェクトでの話なのですが、私自身、入社して最も難関だと感じたプロジェクトでした。このプロジェクトは、私たちの会社にとって非常に重要なものであり、成功することが期待されていました。最初の段階で双方のプロダクトへのアプローチの違いからコミュニケーションに苦戦したり、エンジニアリングの知識の共有が必要な場面が多々ありました。さらにプロジェクトの資料作成も多くあったので、エンジニアリング業務に集中することが難しくなり、マネジメント業務に追われる日々が続きました。
そんな中で、当社のCEOに相談して役割分担の再編成を行い、資料の作成や先方とのコミュニケーションなどのマネジメント業務を別のチームのメンバーに助けてもらい、私はエンジニアリングに集中することで、最終的にプロジェクトは成功に導くことができました。

このように、ラピュタロボティクスは常にフレキシブルに対応できる柔軟さを持っています。なので、一般的な大企業のような長期スパンでの詳細な計画を立て、それを逆算して日々のタスクをこなすというスタイルではありません。もちろん会社として大きな目標はありますが、常に流動する状況下でどう形にしていくかを、それぞれが試行錯誤し続けることが求められます。タイムラインもタイトで、技術的な課題も簡単ではありませんが、会社全体として風通しが良く、協力しながら柔軟に対応する風土があり、とても心強く感じます。

不確定要素が多いとも言えますが、結果を出していれば自由度は本当に高いです。社内にはフレックスタイムを導入しているため、柔軟な働き方が可能で、ワークライフバランスも取りやすいので、この環境が合っていると思う人はモチベーション高く常に意欲的に業務に取り組んでいる印象です。

心を開き、様々な部門と対話し学ぶことで世界を広げ、新たな価値を生み出す 

ラピュタロボティクスは、新しい製品・サービスを生み出したいという気持ちを持つ人や、チャレンジ精神を常に持って自身で新しい価値を創造したい人に適していると感じますし、そういった人には楽しくてやりがいのある環境だと思います。

システムチームに関して言えば、ロボティクスの技術だけでなく、ビジネスの世界を垣間見る機会もあります。他社ではなかなか得られない貴重な経験ができます。自分の専門領域にこだわらず、ビジネスの分野にも視野を広げることができるので、そういった点を魅力に感じる人は向いていると思いますし、ぜひ一緒に働きたいです。

エンジニアリングとマネジメント、その両輪をうまくバランスしてプロジェクトを遂行していくことは簡単ではありません。しかし、自分で壁を作って自分の世界に閉じこもるのではなく、ちょっと心の窓を開けて様々な他部署のメンバーとも対話し、学びながら世界を広げることで、より良いソリューション開発につながると考えています。そういう機会は他にはあまりないと思うので、 その機会をぜひ活用して欲しいです。

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