【ラピュタではたらく vol.7】「普通でない」が「普通」の世界。日本発のロボティクススタートアップでエンジニアリングに携わる醍醐味

日付: 27 Jul 2022
カテゴリー: people, ブログ, ラピュタではたらく

ラピュタではたらく魅力や裏話を紹介する「Work at Rapyuta -ラピュタではたらく-」シリーズ。
社員インタビューを通じて、会社情報には載ってない「リアル」をお届けしていきます。

ラピュタではたらく- vol.7
菊竹 航(Kou Kikutake) – エンジニアリングリード

大学では物理学を専攻し、サイエンステクノロジーの基礎研究を行う。卒業後はロボティクス業界で製品開発に携わり、2021年10月にラピュタロボティクスに入社。ロボティクス業界でのエンジニア経験を活かし、新しいプロダクトを作る開発チームのエンジニアリングリードを担っている。

ワクワクと可能性に溢れるロボットの世界へ

もともと大学では、ロボティクスは専攻しておらず物理を学んでいました。サイエンステクノロジーに対する基礎的な研究をしていて、そこから発展していく形で、社会人になってからは一貫してロボティクスの業界に身を置いています。
ロボットに興味を持ったのは、純粋に面白そうな分野だと思ったこと、また、世の中の役に立つ分野だという思いからです。大学時代に没頭していた物理学も面白かったのですが、当時は基礎的な研究をやっていたということもありダイレクトに人の役に立っているという感覚がなく、このまま続けていいのだろうかという考えが自分の中にありました。

また、当時はオートメーションやロボティクスが普及していく黎明期でもあり、それらのキーワードと関係しているテクノロジーにとても興味を持ったこともこの業界に入るきっかけでもありました。実は当時オートメーションのゲームにもハマっていて、この世界を現実で再現できたら面白いんじゃないかという好奇心も手伝い、ロボットの業界に進むことに決めました。

ロボティクス業界が抱える問題、日本が抱える問題を、ラピュタなら解決できる

その後、実際にロボットに携わる仕事をしてきましたが、ロボティクス業界に共通する問題があることに気がつきました。
ロボティクスにはその製品を支える様々な分野があり、ソフトウェアはもちろん、ハードウェア、電気、また製品として実現するには量産のことなど非常に多くのことが関わってくる。にも関わらず、一つのロボットでなんでもできて、なんでもカバーできるということはほとんどなく、単一の製品だけをつくるロボティクスの会社が大きく成功することはなかなかないということです。
そんな中で、ラピュタロボティクスが究極的に目指しているところは、ひとつのロボティクス製品を作ることではなく、ロボティクス製品を作るための基本的なインフラストラクチャーやプラットフォームを作り、それによって製品の開発コストを下げる、あるいは他のユーザーが自分のロボティクス製品を作ろうとした時に一番の選択肢になり得るような存在になるということでした。

自分が感じていた業界の課題を解決しようとしている会社であり、またロボットが当たり前になる未来の実現という想いに共感し、ラピュタロボティクスへの入社を決めました。

ロボティクスソフトウェアエンジニアの担う領域と責任とは

ラピュタロボティクスでは、新しい製品を作る開発チームに所属しています。チームの構成は、製品戦略について考えるチームのオーナーと製品のマネジメントを担当するプロジェクトマネージャー、そしてエンジニア関連のメンバー4名の計6名で構成されており、私はそこでエンジニアリングリードを担っています。

このチームでのソフトウェアエンジニアは、どのような技術選択をするかなどを含め製品にまつわるアウトプットに対する責任を負っています。私たちのチームの最も重要なミッションは、新しい製品を開発することはもちろん、そのプロセスを通じて自分達のプラットフォームへのフィードバックをすることです。製品を開発する際に共通でかかるコストや発生する問題を認識し、そこに共通の答えを用意する。そうすることでプラットフォームの機能が向上していき、次に新しい製品を作る時には同じ問題が起こらないようにしていくのです。

さまざまな制約の中でいかに楽しみ、スピード感を持って良いものを作るか

ただ一つの製品を作っておわりではないのが、ラピュタロボティクスでエンジニアをする大変なところであり、面白さでもあります。我々のチームは製品を世に出すというところに責任を負っているわけですが、同時に自分達のプラットフォームを仮想ユーザーのような形で開発に使用し、プラットフォーム自体をどう育てるかを加味しながら、いかにうまく製品を作り出すかを考えなければなりません。私たちにとってその点はある意味で制約でもあり、普通とは少し違うアイディアや着眼点をもって製品開発をするという新鮮でワクワクする部分でもあります。
新商品の開発に関しては、かなりのスピード感を持って進めています。明確にマイルストーンがあり、それに向かって今はひたすら走っている状態です。普通なら何度も立ち止まってみんなで熟考して、お金も時間もリソースもたくさん割いて進めるところを、ラピュタロボティクスでは本当に重要なことだけに集中して目標に向かって駆け抜けることができます。時間的制約という部分も含め、非常にチャレンジングでエキサイティングな部分だと感じています。

また、自分達の中だけで一台のロボットを作り動くのを見守るのと、それが世の中に出て、複数の場所で開発者の関与しないところで動いていくというのでは、全く違うエンジニアリングが必要になってきます。世に出した瞬間、ひとりのエンジニアが対応できる範囲を一気に超えてくる。そのため、正しい組織づくりや仕組みづくりを同時に進めながら、自分達の製品がスケールしていくのに備えなければという面もあります。そこが難しくもあり、すごく面白いところでもありますね。

思い描いていた世界とのギャップが埋まってゆく過程も面白い

ラピュタロボティクスとして描いている世界が壮大でとても価値のあることだからこそ、実現は簡単なことではないと痛感しています。会社自身もまだまだ、ロボットの製品コストを下げることや、そもそもどんなところにロボティクスの製品開発の問題があるのかを理解し、突き詰めていかなければならないフェーズです。なので、まずはわたしたち自身で製品を作ることで、どういう問題点があるのかを学んでいる段階にあるのかなと思っています。
また、今でこそリソースも揃ってはきましたが、入社当時は本当に何もない状態だったので、正直思い描いていた部分と違うところもありました。でも、ベースもコンセプトもコアなテクノロジーもない、今までと比べ物にならないほどゼロの状態から製品を作るというとても貴重な経験ができたことはエンジニアとしての成長に大きくつながりました。マーケットの調査をして、戦略を立て、アイディアを出し、それを形にしていく。自分で製品の定義付けをしていくのは、とても刺激的でした。

今はチームのメンバーも増え、会社のバックアップを受けながら走ることができるので、さらにスピードを上げて目標に向かえていると感じます。私のいるチームは発足して半年程で、まだ組織立ってはいない小さなチームですが、それぞれが自分の責任範囲を意識して考えながら動いているため、勝手に必要十分な製品が次々出来上がっていきます。何をやらなければいけないか、何を目指すのか、一人一人が明確だからこそ、スピーディーに、着実に、目標に向かって進めていると感じます。思い描いている世界が想像以上に早く来るのではと、とてもワクワクしています。

日本発のロボティクススタートアップでエンジニアとして働く魅力

日本はオートメーションやロボティクスへの需要がものすごくあります。困っている会社は本当に多く、たくさんの人から必要とされていることなので、サプライ側としてはとてもやりやすい環境ですし、大きなやりがいにもつながります。
また、ロボティクス業界において会社ごとにさまざまな評価がある中で、ラピュタロボティクスは非常にバランスが取れているのではないかと感じています。優秀なエンジニアが揃っていて先進的ではありますが、海外のようにものすごく競争的でガツガツしている環境ではありません。良い意味で日本的である種の調和が取れている環境の中、みんなで目標に向かって走っているため、エンジニアとしてとても働きやすいのではないかと感じています。

ラピュタロボティクスはスタートアップ企業ではありますが、それなりの歴史があり、人も揃ってきていて、ある程度成熟してきてもいます。もちろん最終的な目標の達成にはまだまだ段階があり、それに向かって走り続けなければならないフェーズですが、これまでの歴史の中で蓄積された知識や技術、豊富なリソースなどを活かすことができる環境で、ゼロから新しい製品を作ることができるのはなかなか経験できないことです。
私たちは小さいチームではありますが、色々なメンバーがいる中でお互いがお互いのことをきちんと理解していて、協調し合いながらひとつの目標に向かって走っています。そして近い将来、お客様の前で自分達がゼロから作ったロボットが動いているのを見ることができます。
このように、ものすごい勢いと面白みのある環境の中で一緒に突き進んでみたい、そんな想いの方にぜひ仲間に加わっていただきたいと思っています。

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